WebFOCUSライセンス提供の変遷
WebFOCUS Reporting Server・部門サーバについて
WebFOCUS Reporting Serverや
セキュアコンポ、WebFOCUS部門サーバは、既に
新規販売は終了しています。
従来、「WebFOCUS Reporting Server」ではカバーできていなかった「認証・認可機能」や「自由検索機能」を
サードパーティ製品である「セキュアコンポ・ログイン認証モジュール」や「DataSurfing」などを組み合わせて、
WebFOCUSの機能を補完してきました。
なお「WebFOCUS部門サーバ」向けの移行ライセンスとして、認証機能が含まれる「Portal」ライセンスを含めた
WebFOCUS 拡張ライセンスを提供しています。従来の部門サーバ相当ライセンスとしての提供となります。
WebFOCUS EVOシリーズについて
その後、WebFOCUS製品ラインナップが強化され、オプション製品として、認証・認可を強化する「Portal」や、
自由検索機能である「InfoAssist」などがリリースされ、簡易分析レポート機能の「In-Document Analytics」、
アクセスログ管理機能の「Resource Analyzer」、レポート配信機能の「ReportCaster」など、オプション製品を
パッケージングした「
WebFOCUS EVO Package」を統合BIプラットフォームとしてリリースしました。
その後、WebFOCUS EVO Packageへ「複数のデータアダプタ」「ステージング環境・開発環境」「開発者環境」
などのライセンスを統合した「WebFOCUS EVO Suite Edition」をスイート製品としてリリースしました。
開発元メーカーであるInformation Builders社の買収を経て、現在のライセンス体系へと統一されています。
現在は「WebFOCUS EVOシリーズ」についても、既に新規販売は終了しています。
新ライセンス体系について
最新のWebFOCUSのライセンス体系は、従来の「
CPUコア数」によるライセンス体系から、「
指名ユーザー」の
ライセンスへと大きく変化しています。これは、クラウド環境への対応を強く意識した変更となります。
従来のCPUコア数によるライセンスでは、柔軟性の高いクラウド環境の適用に課題があり、WebFOCUSの柔軟性を
より活かすため、CPUコア数に依存しないライセンス体系となりました。
WebFOCUS EVO Suite Editionの「複数のデータアダプタ」「ステージング環境・開発環境」「開発者環境」の
思想は継承し、1つのライセンスでそのまま使いはじめられるライセンスとして設計されています。
また、従来は「数」に制限がありましたが「指名ユーザー」へ移行したことから「数」への制限もなくなり、より
柔軟性・拡張性の高いライセンス体系へと変更されています。
もう一点、大きく変更されたのは、従来は「永久使用権」として提供されてきたライセンスですが、新規販売の
ライセンスに関して「サブスクリプション」ライセンスのみの提供へと変更されました。
新ライセンス体系における利用環境の変遷
WebFOCUSモジュールとして、従来の「Reporting Server」に加えて、フロントエンドの機能を提供するための
「WebFOCUS Client」が導入されています。
WebFOCUS Reporting ServerやWebFOCUS部門サーバでは、WebFOCUS Clientを使用していません。
また、レポート資産やユーザー・グループなどの資源を管理するためのリポジトリデータベースも導入されています。
これにより、従来に比べ、よりきめ細やかなユーザーやグループの管理、資源の権限制御が可能となっています。
レポートの開発についても「App Studio」による開発が主流でしたが、ウェブブラウザでのレポート作成へと
シフトしはじめており、現在は「Designer」を利用した「レポート開発」機能や「セルフサービス」機能の提供が
されており、今後は統合も予定されている状況です。
App Studioは、Developer Studioの後継としてリリースされましたが、発表より10年経過していることもあり、
レスポンシブをはじめとして、画面開発においての課題が出始めている状況でした。
「Designer」は、モダンデザインを目指して、新規設計されたインタフェースとなっています。
歴史ある「App Studio」に比べ、まだ実装されていない機能もある状況ではありますが、順次実装される予定です。